5ヶ月ぶりのブログです。
お決まりのたんまり溜まったWordPressの更新作業からスタート。
体調は良好で以前のような感情的な部分もある程度は落ち着いてきた。
コロナが始まってだいたいが躁鬱のようになってたので、2020年4月以降のブログは恐ろしく読めない。
まぁでも自分の人生はここからがスタートだって節目のときにいつもこういったトラブルが起きて、それについては長期的な精神疲労になってるに違いない。
答えは難しくもシンプルでドラゴン桜に同じく「勉強して東大行け」だ。
だけどもそんなことに今更気づいてももう遅いわけで、、あとはどう自分の人生にたいしてケジメをつけていくかという感じ。
とはいってもそんな堅苦しい縛りはなしで、ゆるくサスティナブルで牧歌的なライフを送りたい。
むしろ人生の目標はレールから外れた瞬間にそうと決まっていた。
個人事業の飲食店をやって3年が経った。
結果としては70点というところではっきり言って悪くない。
拘束時間にして収入はいい。
以前、20代前半のころ、ロバートキヨサキ(金持ち父さんというと響きが怪しいので)の本を熟読した時期があった。
ちょうど無職だったのでその期間はビジネス書を中心にいろいろ読んだものだが。
ロバートキヨサキの物語のなかに自営業飲食店夫婦の顛末が描かれてる部分がある。

この図でいうとSタイプの属性だ。
曰く、確かに働くだけ稼げるという点においては、E(従業員)よりベネフィットは大きい。
ある程度自由で融通も利く。
それはこの3年間で実感した。
だけどそれは30代の平均年収と比べた現状の話であり、これ以上稼ぐなら販路を拡大しなければ頭打ちだ。
それに図に書いてあるとおり、基本的には事業主が属人化することでしか成立できない。
つまり、なにかあっても会社のように欠勤できないし保険や補償の類が一切ない。
もちろん保険は年金基金や小規模共済を利用すれば効くけど、その費用を捻出するのがそもそも至難である。
自分以外にその仕事ができないというのは、どことなく特別なことだと感じるかもしれないけど、はっきり言うとデメリットでしかない。
病気をした途端に収入が絶たれる(テナントならマイナス)というのはリスキーすぎる。
メリット→働いた分だけ稼げる・融通が利く
デメリット→属人化・保険なし・病気で詰む
ここまで書いたことはあくまでコロナ前までの話であり、今はどうなったのかというとメリットの部分がごっそり消えつつある。
これは去年の5月にも似たような記事を書いてるわけだが。。
やはり予想が的中してしまった。
今の収入は店の維持、最低限の生活費を捻出するのが関の山で、協力金がなければ成り立たない。
そして協力金はオリンピック以降はおそらく支給されないだろう。
そもそも救済策ではないからだ。
祭りが終われば用済みとする可能性は高い。
少しでも売上をあげる方法があるとすればそれは営業日時を増やすことだが、休みなく夜遅くまで稼働してもその費用対効果が悪いのは目に見えている。
近所の飲食店は営業日数と時間を伸ばし、夜のメニューも充実させているが、根本的な問題はそこではない。
そもそも人がいないのだから。
稼げなくなった都心というのは、住みづらさとランニングコストだけがかさんでデメリットしか残らない。
神田で商売をしてて思う絶望的な問題は、ここがオフィス街であることだろう。
体感としてコロナ前より人が3分1以下に減少している。
出社日が重なったであろう日でも以前のような人通りはない。
コロナというウイルス的な驚異よりも、それに付随して拡大してるリモートワークに大打撃を受けている。
出社というトリガーでランチ(外食)が発生する一連のフローが消滅しつつある。
しかもオフィス街では、デリバリーの配達範囲内に住宅地という住宅地がないので驚くほど鳴らないわけで。
そもそもオフィス街に根ざす店は「出社前提」のサラリーマンが主な顧客だったが、それがコロナの影響で人類史上初の「出社しなくていい」という天変地異が起きてしまった。
一度、人はできることを確信するともう元の不便な生活には戻れない。
企業も等しく高いテナント料や従業員の交通費を払う必要がないとわかる。
観光業界はワクチン接種率の上昇とともに回復していくのが明白だが、リモートワークが元の通勤に戻る可能性は極めて低い。
先に述べたようにさしあたり戻すメリットがない。
とはいえ、テクノロジーの進化によってリモートが可能な環境自体は十数年前からあったので、それがコロナをきっかけに爆発的に普及しただけにすぎない。
コロナがなくてもいずれ10年、20年後?くらいには浸透してたかもしれないけど、それがまさかここ1・2年で劇的に変化するとは誰しもが思わなかったはずだ。
自分も会社員時代は夢のように望んでいた在宅ワークだが、当時の会社の上層部の意向をみてればそれが向こう数十年かなわないことがよくわかった。
なんせコロナ前までは是が非でも出社オンリーをゴリ推してたのが日系企業だからだ。
ただ、もう今は会社員ではない。
むしろ会社員相手に商売をしだしたらまさかのリモートワークになってしまったという引きの強さだ。
それにロバートキヨサキの物語に出てくる飲食店夫婦の末路もずいぶんと悲惨だったが、うちはそれより酷いかもしれない。
自分の話にはなってしまうが、両親は365日朝から晩まで働くような生活をした結果、
父は病気で倒れ再起不能、母は100歳近い高齢の祖母と病気の父、無職の兄の面倒を一手に引き受けている。
そして今まで納めてたテナント賃料を計算すると1億を優に超えて、むしろそのビル丸ごと買ってもお釣りが出る金額に達している。
そうまでして働いたのにも関わらず実家の資産は愚か、預貯金もほぼないに等しい。
だから母は未だに店で働かざるを得ない生活を送っている。
まさかこれだけ働いてたのに老後に金欠に藻掻くとは夢にも思わなかっただろう。
これは利益率や原価の部分と固定費用、そういったものからなる帳簿に一切目を通さなかったが故に起きた悲劇だ。
ロバートの物語は実に当たっていた。
ひとえに働くといっても働き方、稼ぎ方を考えないとこういった詰む事態が発生する。
オフィス街の飲食店はリモートワークの普及率によって明暗がわかれる
自営飲食が自転車操業に陥りがちなのはお金の勉強不足が原因
ここまでですべての原因がなんであったのかが容易にわかる。
あとはそれを繰り返さないためにはどうしたらいいかという問題だ。
第一に都心の高い家賃はもはや捨て金でしかないので、撤退すべきだということ。
本来、建物や土地の価値というのは収益性や利便性で決まるもので、地価が上昇すれば家賃も上がるわけだが、
コロナによって失われた収益性の低下が反映されないというのはどうみても無理がある。
それならもう賃貸でのこういった商売はやらず、住居兼店舗を購入してしまったほうがいい。
どのみちに定住するには家が必要だし、居住用と店のローンは一元管理して節税するに越したことはない。
万が一こういった未曾有の事態になったとしても、都内でなければ住宅ローンで高額な返済に追われることもない。
今は収入があろうがなかろうが、住居と店で一月に50万以上の支払い義務がある。
これは庶民の自分にはかなりのプレッシャーで、寝ても覚めても今月は大丈夫かなという不安がつきまとう。
その証拠にここ数年は病気にならなかった(なれなかった)し仮病のズル休みもできない…(笑)
まさに精神衛生上、最悪である。
固定収入ならいざしれず変動収入でここまでの固定支出を負ってしまうと文字のごとくラットレースになってしまう。
まぁ店舗付き住居に関しては次の更新までに解決していけばいいのであと2年の猶予はある。
今の店は地区の行政サービスを受けるだけ受けて撤退が最適解だろう。
こうまで知りながら今まで踏ん張ったのは、この店がなくなれば実家の家族が困窮すると思っていたからだ。
母はもう年齢制限で他に稼ぐあてはない。
国民年金8万のみで家族4人、、どうみても生活保護いきだ。
(2023年追記:父が入退院を繰り返し高額な医療費と、今は特養の月額費用がかさんでる)
一方で家には働き盛りの兄が無職のままそれに甘んじていて、その負担分は間接的に店の収入から出ている。
だから母には自分と同等の賃金を払ってるわけだが、そもそもその理屈自体おかしいだろう。
家族の人数で給与が増えるならみんなビッグダディになっている。
それにこれはどこの家業にもあるお家騒動だけど、揉める原因はだいたい3つのうち
- 親が新しい価値観を受け入れない
- 子が無能
- 粉飾決算に近いことをしている
この何れかでしかない。
自分が有能とは言えないまでも、少なくとも親の縛りがあるなかで、店の評価が上がり売上を1.8倍近くまで押し上げたのは単純に偉いと思っている。
それくらいに努力したのは間違いないが、身内は頑なにそれを評価しないし寸志ひとつさえ出さない。
これは人間が擦れていくよ。
結果に対してのフィードバックが何もないんだから。
これからは自分たちの生活を第一に考えて生きていこうと思う。
本当に人生は短い。
家族ガチャは大事
家族経営はやらないほうがいい
※最低限の将来性と帳簿は十分考慮して採算がとれるならチャレンジしてみるのも…
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