今日もよく晴れてますな。
2月3月と取材の反響で店は大忙し。
まぁ商売として考えた場合はありがたいの一点につきるんだけど、だからといって自分の実入りが増えるわけではないのが悩みの種w
取材の根回しからセッティング、応対などは黒子として僕が引き受けてやったものだけどあれは大変だ。
今日はそんなことをつらつら書いていこうと思う。
当日は行かなかったにせよ、実際に映ってる以外の撮影時間がどれほど長かったものか。
よく取材NGというお店があるんだけど、その気持ちがなんとなくわかった。
確かにTVに映れば単純に反響が起こりお客が増えて売上や認知度につながる。
手っ取り早い方法ではあるけど、しかしこれはあくまで表面上のメリットにすぎない。
実際は、3分映るのに3~5時間程度の労力を割かれるし、撮影のときはお客さんの規制もしなきゃならない場合もある。
局によってはスタッフの対応がかなり微妙な場合も…
そして実際に放送されたあとは新規のお客が増えすぎて、常連さんが入れなくなるという事態が発生する。
物事には必ず正の側面と負の側面があるけど、これは本当にそうだなと。
うちの常連さんは毎日必ず来る人もいれば週2~3回、月2~3回などのパターンがあって、そのローテーションでまわっている。
8割は常連さんだろう。
そこにTVのような大きなアクションが発生すると、新規の流入が一気に増えて顧客全体の母数が増加する。
そうなると反響が効いてる一定期間は、8割が新規、残り2割が常連というカタチになる。

ここでのメリットは潜在顧客の開拓と、8割の新規のうち若干名が常連になる(可能性がある)ということ。
デメリットは平常時にきていた常連(はぐれ常連)の6割が混雑を避けてしばらく来なくなる、或いはそのままフェードアウトしてしまうこと。

まぁなかなかに高レベルの常連さんが多い店では、フェードアウトはあまりないと思うけど、アクション時が長く続けば続くほど遠のく傾向にあると思う。
この時点で160%超の来客になるので、当然ながらキャパオーバーが発生することになる。
売上ベースでみても通常時の150%は超えていた。
ネットが主流になりつつある現在でも未だにTV業界の力は大きいと言わざるを得ない。
仕込み終わった。
今日も完売で夜の営業はいつになればできるのか、、( ´꒳` )— ありーゔぇでるち@5月までに引越し (@quartet1115) 2019年3月13日
この結果はまさに直近二ヶ月の忙しさを反映してるだろう。
取材NG店はこの通常時のクラスタ構成比を崩したくないということもわかる気がする。
それもそのはずで、一年のうちの9割以上が平常時の運営なのだから、事実上お店を支えているのはこの常連客なのだ。
よくマーケティングでは顧客を育てろ、なんて言われることもあるけど真の常連客は長い年月をかけないと生み出されない。
アクション時の新規は一時的な売上寄与に繋がるものの、そのあとに繋がるものは薄いし、なかには見えない弊害もある。
当然ながら常連客は毎回自分たちが通うお店なので、ルールを熟知してるし少々の対応不備があっても「まぁいつものこと」程度でほとんど気にすることはない。
しかし、新規の場合はこれとは逆ではじめての印象を大事にするし、あら捜し的な要素も高いのでとても気を遣う。
なんらかの不備で気分を害された場合でも態度には出さずに、あとでSNSやグルメ媒体で拡散したり評価をつけたりするからだ。
もっとも不備なんてことはほとんどないから何を言われても気にしないことにしてるけど、嫌味や皮肉交じりに根も葉もないことを言う人は往々にしているもんです。
しかしそれは好きだからですよね。といいたい。
人間は本当にどうでもよかったら”無視”するはずで、少しでもこちらのことについて時間を割いてる(悪口をSNSに投稿等)時点で、それは”愛”と受け取ることにします。
時間割いてくれてるわけですから。
こういう裏事情を知らない人に限って、メディアは宣伝になるからバンバン受けろというのだが、それは諸刃の剣、光と闇の表裏一体ということだろう。
だからメディアにバンバン出てる人は、アナーキーにいって自己利益優先です。
反対に長年愛されている目立たないお店は、地域密着型の利益後回しの店です。
どちらがいいか?
どっちもいいよね。
うちの店は6割密着、4割メディアくらいの路線でやってますが、、場所と世代柄、新規の流入も考えていかないとこの先困るのが実情だと思ってます。
上記に書いたようにTVは緩急激しいガツガツ媒体なので、本当は雑誌とかフリーペーパーが一番いいんですよね。
流れがゆっくり、持続力があって反響じわじわって感じで客層も落ち着いてるし、そこまで労力もとられない。

このくらいの比率が一番よいですね。
ということで、終わります。
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