タイトルを誤解されたくないので、初めに断っておくと、ありがたいというのは事実です。
これは間違いなくそう思っていますが、、というお話をしますね。
コロナウイルスでいろいろなデマやパニックがちょいちょい社会を賑わしている昨今です。
まぁ平常時とはちょっと言い難い状況にあるわけですね。
そんな中、サービス業はというと、正直少し辛い現状なわけです。
たまにお店に来るお客さんが「僕はリモートワークと自粛ムードで家にいるのが退屈過ぎて来ました。でもコロナの影響でやはり売上は厳しいんですか?」と。
至ってふつうに聞こえる質問だし、別に悪気があって言ってるなんて思いません。
僕は「ええ、お陰様でなんとか成り立っています。ありがとうございます」と返した。
それは事実だから。
でも、僕の闇属性が少し顔をのぞかせて言います。
「気楽だよな」と。
僕らは平常時でもありがとうございます。
非常時でもありがとうございます。
頑張って営業いたしますのでぜひよろしくお願いします。
保証がない商売はお客が来なかったら間違いなく詰むので、頑張らざるを得ない。
もちろんそれを承知しての仕事ですが、たまにこう苦しくなるんです。
「お前ら平常時も非常時でも変われない立場にあって疲れるだろ?保障してやるからたまにはゆっくり休めよ」
こんな一言があってそれが現実ならどれだけ気が休まるのだろうって。
この社会がサラリーマンを優遇するのは分かるのです。
源泉徴収できる税金は何よりも手堅い保険なので、曖昧な個人商売なんてまぁ知らんということでしょう。
あくまで国の立場になって考えた個人的な見解です。
でも必要ない仕事なんてこの世にはないでしょう。一部の天下りさんを除けば。
もしそういう社会保障を求めて全員がそれに則った仕事に就くのだとしたら、
街から個人店は消えるだろうし、おそらく一次産業も衰退します。
すべてがチェーン店で、すべてが同じもので、彩りのない機械的な街になり、そこには歴史も伝統も文化もありません。
もしかしたら個人店じゃなくても人が辞めたり倒産するところはあると思います。
ドラッグストア店員の思いです。
私たちも同じ人間です。
ありがとう、頑張ってねが一個でもあれば良いのに。
すみません、申し訳ございませんばかりで疲れました。#コロナウイルス pic.twitter.com/Lf9XU5Ddjh— tama (@tama_punpa) February 28, 2020
これはもう有名なツイートかもしれませんが、なんとなくこの気持ちと似てる部分はあります。
もちろん、こういったお客はお店にはいませんが、もしサービス業でもこのような醜悪が蔓延するような職場だったら耐えられないと思います。
仕事以前に僕たちも人間なんですが…
これが本音です。
こう書くと必ず、じゃあなんで他の職業に就かなかったの?という人がいますが、問題はそこじゃないんです。
それが正しければ、サービス業や3K労働なんて誰もしないし、そう言ってる人でさえ近くのコンビニやスーパーで買い物ができなくなります。
会社員は会社のなかのピース
でもそれ以前に誰もが社会全体のピースであり、必要なんです。
だから仕事というのは従事している限り、どのような立場(フリーター、自営業、非正規)でも平等に保障されるべきだということです。
じゃなければ保障のない人は、自分が力尽きるまでやらなければいけなくなってしまう。
まぁ本当の商売人はありがとうと言われればそれが聞きたくて死ぬまでやるという人も多いのですが、
それは今の時代においてあまりにも後進的な考えじゃないかなと思います。
僕が懸念してるのはこれから先、コロナが収束して社会全体が「実はリモートワークでもいけるやん」ってなったら、オフィス街にある商店はのきなみ大打撃を受ける。
それと同時にオンラインでの買い物が増えて、またも物流業にしわ寄せがくると思います。
まぁリモワに限らず遅かれ早かれAIが普及したらそうなると思いますが。
極端な話をすれば、本当にゴーストタウンのようになってしまう地域も出てくるかもしれません。
でもこれが「市場の原理」です。
この波は誰にも止められないので受け入れるしかありません。
ただ、そうなったとき自分の仕事はどうなるんだろうと考えたりします。
ありがたいけど複雑な心境という感じですね。
まぁもし、そうなったらそうなったでオンライン側に稼働をシフトしていくと思いますが、やはりお店に活気が無いのは寂しいです。
とはいえ、あくまでこれは根拠もない予測なので実際はなんとかなる気はしますがね。
頑張りましょう、サービス業の皆さん。
そして、今以上にサービス業に理解のある社会になることを願っています。
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