賃貸の退去費用が半額になった話。賃貸に住む人は知っておいて損はない!!



目次

本日、前入居していた管理会社から退去費用の額面を大幅に下げた見積書がメールにて届いた。

賃貸に住む人にとって、退去費用のトラブル(完全一致する案件かはわかりませんが)は多いと思いますので、一応書き留めておきたいと思います。

退去時に高額な費用を請求された方はまず疑っていい部分だと思います。そもそも僕は今までに賃貸物件に6件ほど住んでいますが、過去にこういった事例はなく今回が初めてです。

退去までの経緯

僕が借りたのは郊外のどこにでもあるふつうの木造物件です。間取りは1Kロフト付きの家賃45000円です。

実際に住んでいた間取り

ここにはふつうに1年半ほど住んでたけど、仕事やいろんな状況から引っ越すことになった。ちなみにこの物件は、入居後半年ほどで物件の管理会社がA社からB社に変わりました。


特約の有無は確認を!

これも初めてで、フリーレントなどの物件で初期費用が安いところはついてるらしいですね。ちなみにここの特約は賃貸契約書の赤枠のなかの記載通りで、2年以内の契約解除(退去)は違約金として一月分の賃料を取るよってことです。

賃貸契約書

僕の場合は、敷金を収めたのが一ヶ月分だったので、退去時にまるまる敷金が戻ってくることはなく、むしろこの特約で相殺されて0になりました。まぁこれは契約なので仕方ないと思います。

ですが、一応初期費用が安いところは念入りに確認するのがベストですね。特約といってもいろんなパターンがあるので退去時に「聞いてない…」みたいなことにはならないように気をつけたいです。


退去時の立会いで不本意な請求書にサインしてはいけない

さてここからが本題ですが、立会いに来たのは(A社から変わった)B社の社員と内装施工会社の職人合わせて2人です。

部屋に入るやいなや職人が、、『あ~これはかなり費用かかりますよ~』と言いながら、持っていたメジャーでそのへんを測りだした。

二人は15分くらいブツブツ小声で何かを話しているようだったけど、僕は急いでいたのでとりあえず外で待っていた。

しばらくすると『はい、これ退去費用です』と言われて渡された請求書が以下になります。

退去精算費用

とりあえず室内とエアコンクリーニング費用以外わけが分からない。

注意
おそらくですが、こちらの年齢、見た目、口調などから、どれだけピンハネできるか様子を伺ってることがあります。また、その場で一箇所の傷に対して、全体の補修というようなことを言われた場合は焦らずに、『後日見積書を送ってください』というのが無難です。

順を追って説明を求めると・・・

  1. CF(クッションフローリング)の傷汚れ等による全面貼替え
  2. クロス、壁面の傷によるクロス全面貼替え
  3. クローゼット破損による交換費用全般

115,000円?入居して一年半だぞおい。。

は?!敷金相殺されたあげく、家賃三ヶ月分近くの金とるん??嘘でしょ。。

この時、全面補修は納得出来ないと粘って補修する平米数を減らしてもらった。その前に口頭で言われたのは18万近くだった気がする。洒落にならんw

しかしそれ以外の上記の瑕疵について、弁明するも「いやいや原状回復の義務ですから」強面の職人がダルそうに言い、管理会社の狐のようなおっさんも「ま、仕方ないですよ」と一瞥・・・

ゆるい押し問答の末、愚かなことにこのまったく意味不明な請求書にサインしてしまった。

このとき僕たちはお店の開店準備があってとにかく急いでたのもあるんだけど、正直にいうとめっちゃたちが悪いそうな人たちだったから、相方連れての言い争いは避けたかった。

まぁ今思えばここで踏みとどまって論争したところで、おそらくゴリ押されて時間だけが過ぎたに違いない。当時のブログ

3ヶ月の分割で払おうとしたが・・・

結局、僕は物入りだったので総額を3ヶ月の分割でお願いした。前述したとおりこのときはかなり忙しかったからお金より時間を優先したくて、交渉する時間を割くことさえも億劫になっていた。

しかし一回目の振込を終えた2ヶ月後にお店は夜逃げした(別件だけどこれにもまた一悶着ありw)

確かに金払ってすんなり行くなら、時間を金で買ったと思えばいいだんなてきれい事を言い訳にしてたけど、、店も夜逃げで終わったしニートに逆戻りした今となっては、むしろだんだん腹が立ってきた。


施工にかかった費用の明細を請求

ひとまず、何にいくらかかったのかを知りたいから、明細をくれと言った。管理会社は退去当時に渡したと言うのだけど、あれのどこが明細なのか。。

しつこく請求すると二ヶ月後くらいにようやく返信とPDFが。

管理会社
◯◯様
ご返信大変遅くなりまして申し訳ございません。当時の資料をご用意する事と他の業務の圧迫により大変なお時間をかけてしまった事をお詫び申し上げます。当時の資料をメール添付致します。
◯◯様のおっしゃるとおりで扉の費用はまさに相場のとおりです。
その他契約書と国土交通省のガイドラインに沿った精算、費用負担の区分を行っております。
また当時ご署名頂いた証明もそろっております。引き続きご請求させて頂くと共に、ご入金が遅れている事を御承知頂き、早急なご入金をお願い出来たらと思います。御支払方法についての御質問やご相談がございましたらお電話下さい。
どうぞよろしくお願い致します。

まぁなんとも強気な内容ですね。



いろいろと書いていますが、、とにかく僕が一番言いたかったのはクローゼットの破損(画像みどり枠)についてだ。


というわけでこれはどう考えても建具取付時の施工ミスでしょう。倒れてきた下にあったものが人だったら、怪我人がでてもおかしくないレベル。


SNSで知恵を拝借する

管理会社に言ってもさきほどのようなメールの返信だけでとにかく払えの一点張り。さてどうしょうかなと毎度おなじみTwitterで聞いていみた。すると・・・


このようなありがたいアドバイスが!
現時点で、もう管理会社はだめなので次はオーナーに直談判しようということに。

貸主に電話、もしくは手紙で理由を説明する

僕の場合は管理会社から貸主の番号を聞けたものの、なかなか繋がらなかったのでここは手紙にしました。そもそも電話は苦手ということもあるのだけど、こういった込み入った話を緊張しながら電話で話すのは墓穴を掘りそうで自信がないw

とりあえず長いのですが参考になればと思い、、読まなくても大丈夫です。

管理人
◯◯様
初めまして。私、前入居者の◯◯と申します。
現在物件名◯◯ の退去費用に関して、現管理会社である株式会社◯◯と交渉を重ねている最中です。今回、管理会社より私に退去費用として請求された額面は、別途添付資料【発注書】にてご確認いただければと思います。まず、項目5 番目の『建具穴補修及び下地処理』というものがございますが、これはクローゼット破損による一式の交換作業費とお見受けします。しかし項目5 に関してはこちら側の過失による破損ではございません。クローゼットが破損に至った経緯をご説明致します。クローゼットを開ける際に取っ手部分を引いて開けると思いますが、このときに上部の留め具が外れて居室側に倒れてきました。もちろんそんなことは予期していないので、そのまま下にあった健康器具に直撃し、表面に穴が空きました。また、そのときに項目最後の『床CF 補修』にあたる床への傷がついたものです。クローゼットが倒れたあと、すぐに管理会社の〇〇に連絡し、当日中に業者の方(60~70 代)に取り付けて頂きました。そのときに業者の方が仰っていたのは以下のとおりです。
「経年劣化による摩耗もありますが、そもそも留め具の型番が違うものがついてる」これは明らかに前回の補修時に行った施工に問題があるのではないでしょうか。退去時の立会において、突然倒れてきたものを故意による過失として、強引に話を進められましたが、上記の理由がある以上、こちらとしても納得するわけには参りません。また、管理会社にもお伝え致しましたが、◯◯(物件) への入居直後にトイレの水漏れとシャワーヘッドの破損がございました。あくまでこちらの推測でしかありませんが、入居者が入る前にいろいろと点検管理している物件かどうか、正直に疑問を感じざるを得ません。



これは簡易書留で送りました。

もしこの手紙に対して何の応対もしないようだったら内容証明という方法もあるけど、その前に国民生活センターに相談するほうがいいかもしれませんね。

以前、労働審判をやった際は最初から争うことは目に見えていたので内容証明を使ったけど、、出来る限り穏便に済ましたいときは最終手段として避けるべきです。

勝手な解釈かもしれないけど、内容証明は宣戦布告に等しいwやはりさきほどTwitterで@vps_2018さんに書いて頂いたように以下の手順が良さそうです。

  1. 管理会社と値引き交渉
  2. 貸主と直接交渉
  3. 国民生活センターへ相談
  4. 少額訴訟(できればこれは避けたい)

驚くほどあっさり、管理会社が金額を訂正

手紙を出して一週間、、管理会社からメールが届きました。

管理会社
◯◯様
お世話になります。オーナー様から連絡が入りまして、工事代の負担減額を頂けるとの事でした。
【内容】収納扉の補修費用を免除(貸主負担とする)床CF補修分を免除 (貸主負担とする)結果、43000と6000円の項目の請求が取り消されるので税込で115,000円のご請求が62,080円に変更になります。また、35,000円をお振込み頂いておりますので、残金27,080円のご入金を頂けたらと思います。オーナー様への送付物はこちらでは確認はしていませんので◯◯様の御要望と金額ずれていないかご確認下さい。見積添付致します。ご連絡をお待ちしております。どうぞよろしくお願い致します。

当初請求してきたときのおよそ半額。

まぁ残額に関してはこちらも納得した上での交渉だし、あとは良心というものだろうな。

貸主が負担を認めた上で迅速に管理会社に伝えたというのは、こちらとしてもありがたいことだし、さらにここから調子に乗って減額を求めると面倒なことになりかねない。それに自身の主張も歪んでしまう。何事もほどほどというけど、今回のケースは確かにそうだと思う。


まとめ

  • 思わぬ高額な退去費用を請求されたらまずその場ではサインせず切り抜ける
  • 後日、管理会社に見積書を送ってもらい疑問点を指摘する
  • どちらに過失があるのか、こちらから提示できる証拠(今回はクローゼットを取付に来た業者さんに言われた内容)を用意しておく
  • 管理会社がダメなら大家さんに理由を話して直接交渉(違法ではありません)

結果的に振り返ると一番の黒幕は施工会社の職人だろうと思う。要は管理会社や施工会社にしても相手が貸主だろうが借主だろうが取れるところがあればいい。

そういう意味では大家とは関係が長く続く以上、原因はどうあれ一過性の借主からとるのが一番スムーズなはずだ。だけど、今回はあまりにも職人がでしゃばって借主に負担を押し付けて、さらにはそれをスルーした適当な管理会社せいで、オーナーも僕も余計な消耗をしてしまったように思う。

現代の情報社会においてこういったことがあることも驚きだが、、まぁ一部の業界ではまだまだあるんだろうな。

半額になったことはいいとしても、じゃあ実際はいくらだったんだよという新たな疑問も生まれるし。

ということで、長くなったけど一件落着。

ご協力頂いた皆様、お騒がせしました&ありがとうございます。

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新卒でブラック企業入社を皮切りに転職、倒産、結婚、離婚、開業等々、現在は都内で飲食店やりながらブログ書いたりしてます。相方と月収20万でミニマルな生活を計画中・・・>詳細はコチラ